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ねこねこの復活を待ち望んでいた人、特に「ラムネ」が記憶の中で美化されている人、 片岡とも氏、海富一氏のテキストが好きな人にとっては、安定感を感じながら楽しめる作品だと思います。 (新)みずいろシステムは、メリット・デメリットともに予想される範囲で存在するものの概ね好印象でした。
■舞台・雰囲気
ラムネ2。 田舎、学校、海、畑…そして「友坂家」。風鈴の魚などのアイテムもあります。 「あ、お、いーうみー」に始まり、右下でちびキャラが動くOPにも、爽やかさと懐かしさを感じます。
キャラクターの取り合わせ、会話のテンションは、いつものねこねこ。 「ラムネ」を知らなくても、ストーリーの理解に支障はないでしょうし、 プレイしなおすというよりは、記憶の中で美化されている、くらいの方が好印象になると思います。
■(新)みずいろシステム
<メリット> ・従来システムの「この設定のこの子を攻略したい!」という要望に対応。 簡単に書くため、妹(愛衣)と幼馴染(つばめ)のみで書くと…
- 妹メインの世界→妹ルート
- 妹メインの世界→幼馴染ルート
- 幼馴染メインの世界→幼馴染ルート
- 幼馴染メインの世界→妹ルート
が存在し、1,2と3,4では、主人公とキャラの距離だけでなく、キャラの性格も異なります。 (この点、愛衣世界では、子供時代からの性格の変化にも理由付けが見えているのが良かったです。欲を言えば、他の世界でも、性格の差分と理由付けをもっと強調して欲しかった。)
多くのゲームでは、ルートは1,2または3,4のみ存在、 従来のみずいろシステムでは1,3のみ存在であることを考えると画期的な試みだと思います。 *1の裏としての2、3の裏としての4といったつながり、要するに「もし、こちらを選んでいたら…」というのを出すには、 メインルートでのサブキャラの活躍がもっと望まれるところです。
ルート確定後は二人きりで過ごすことが多く、1と2、3と4のリンクといったものはあまり感じられませんので、そういう意味では過剰な期待は禁物です。
・各世界で、(メインとなるヒロインとは、)小さい頃の特別な思い出があるので、それを活かした展開ができる。
<デメリット> ・ルートが9つになるので、1つが短い。 各世界のメインが3時間、その後サブをやると差分が1時間×2くらいでした。 総プレイでは15時間くらいなので、全体としてのボリュームは少なくないのですが。
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(ネタバレ注意)
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■お気に入りシナリオ
メイン:愛衣世界→メインルート
2人の関係が、親戚(ハトコ)から、友達、幼馴染へ、そして兄妹へと変わってきたことを活かした展開。 他に親しい幼馴染が2人いる状態で、両親と主人公以外は義兄妹であることを知らない(と思っている)中での、仲良し兄妹の微笑ましい話でした。 主人公と愛衣の行動がわかりやすく、それでいて、ちょっと最後に意表を衝くのも面白かったです。 チャレンジやゲームのときの「もっと一緒にいたい」ための行動とか、 終盤で母が見抜いて謝っていることが、その場で想像のつく1つだけではなく、実は2つであるところとか。
(余談)
冒頭の評価で触れていない、酸橙ひびき氏(花子メインルート担当)ですが、悪くはなかったです。 ねこねこっぽさ(?)はありましたし、「助っ人」話の解決時はどうなるかと思いましたが、 最終日のお約束の展開は十分で、最後の「約束の5分前」はCGとともに最高に決まっていたと思います。 ナルキ3のときもそうでしたが、最後の1場面でのはね返しです。
(余談2…言葉にしにくい、ねこねこの魅力)
この作品の感想を書いて、自分が「ねこねこソフトを好きであること」を実感しました。 おそらく、他のメーカーが「似て非なるもの」を出したとすれば、ネガティブな感想を書くことになるでしょう。 過去作の舞台の使用(資源再利用?)、主人公とヒロインがくっつく以外はネタ切れ状態の進展のない展開、 あるいは、暗転から解決まで読めそうな前フリ… 叩こうと思えば、結構叩ける要素がありそうな気がします。
- 1点目を、「つながり」としてプラスに感じさせ、
- 2点目を、「日常のままでよい(物語へ引き込む要素を過度に求めない)」と感じさせ、
- 3点目を、「定番」+ちょっとの丁寧さや捻りで感動や爽快感にしていく──
そんな何かが、きっと、ねこねこソフトにはあるんだと思います。 |